2018年01月06日
カバの肉食 (5)陸上でバッファローの死体を食べるカバ
アフリカにすむカバ。オスなら体重1600-3200kg、メスでも1400kgにもなる大型哺乳類です。
このカバ、そのひょうきんな姿や動物園での植物を主体とした飼育経験もあってか、長い間、暑い日中は水中で休み、夜になると上陸して草を食べるおとなしい草食動物、というイメージでした。
それが近年、野生動物としてのカバは、攻撃的で危険な動物、時には他の動物の肉も食べる雑食性の動物、としても見られるようになっています。
これまで、カバが水に浮く動物の死体を食べる映像をいくつか紹介してきました。
今回紹介するのは、死体は陸上にあっても食べることがあるのを示した映像です。
こうなると、まさに陸上の死肉食者ですね。
ちなみに死体はバッファローです。
カバ、なんだか太っちょのハイエナのようにも思えてきますが、実は、カバ、捕食者(クロコダイル、ライオン、ハイエナなど)の獲物を横取りすることも少なくないように思われます。
ライオンやハイエナが追っていた獲物が水に飛び込むと、クロコダイルやカバがそれを捕まえて自分の食べものとしてしまうのですね。
それを横取りと言うかどうかは難しいところかもしれません。
ですが、クロコダイルの獲物を横取りした明白な例は、シマウマを食べているこちらで見られます。
今回の映像は、陸地に横たわるバッファローの死体を、ハゲタカと並んで食べるカバの姿です。
ところで、死体の傍に見られるメスライオンは、バッファローの死体の元・所有者なのでしょうか・・・
(YouTubeより)
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ガブリエラ シュテープラー
徳間書店